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■浄化槽のデメリット

浄化槽のデメリットは?

浄化槽と下水道を比べた場合、ほとんどの人は、下水道のほうがいいといいます。

確かに、浄化槽は、宅地内に設置しなければならないし、臭いも気になるという方が多いようです。

それでは、具体的に浄化槽のデメリットにどんあものがあるか挙げてみますので、参考にしてみてください。

浄化槽の設置費用が高い。

我が家が新築時に設置した浄化槽は、

5人槽の合併浄化槽なんですが、税込みで約70万円でした。
浄化槽の設置費用は、下水道の計画区域になっていなければ、

市町村から補助金が出る場合がありますので、

最寄りの市町村に問い合わせてみてください。

浄化槽のメンテナンス代が高い。

浄化槽のメンテナンスには、以下のものがあります。

1)年4回の保守点検
保守点検とは、浄化槽が良い状態で汚水を処理できるように保つ点検のことです。
我が家は、1回あたり5、940円(税込)ですので、年間23,760円になります。
この保守点検料は、各地域ごとに組合があって、そこで決めているようです。

2)年1回の汲み取り・清掃
浄化槽はバクテリアで処理する仕組みなんですが、処理しきれないものが浄化槽内に溜まります。
汲み取り・清掃とは、浄化槽内に溜まった汚泥を汲み取って、清掃する作業で、1回あたり、21,872円(税込)かかります。
この汲み取り・清掃料も、組合で決めているようです。

3)年1回の法定検査
法定検査とは都道府県が実施する検査で、浄化槽をちゃんと保守点検しているか、また、ちゃんと清掃しているか、汚水を処理した水はきれいかなどを見る抜き打ち検査のようなものです。
新築時に設置した年は、1万円かかり、それ以降の年は、6千円になります。

1)~3)のメンテナンス代を合計すると、年間¥51、632円もかかり、しかもずっと固定です。
月に平均すると、月々約4,300円かかる計算になりますので、下水道に比べたら、割高です。

庭の景観が損なわれる。

臭いなどの元となる浄化槽を自宅の敷地に設置しなければならないため、マンホールの蓋がみえるなど景観が損なわれる。

 

多少だが電気代がかかる。

浄化槽内のバクテリアに酸素を送るためのブロア装置を付けなければならず、微々たるものですが電気代がかかる。下水道が道路に入った場合、切り替え工事が必要。

この切り替え工事は、浄化槽を廃止して、下水道に接続する工事で、工事費用のほかに最初に納める受益者負担金もかかってきます。

 

臭いなどいろいろと気を使う。

浄化槽内のバクテリアの働きが悪くなると、悪臭の原因になるので、漂白剤などの刺激物を流さないようにするとか、いろいろ気を使うことが多くなる。
新築で設置した場合は、バクテリアが落ち着くまで、3か月くらい臭う場合がある。

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■浄化槽のメリット

浄化槽のデメリットを挙げてきましたが、浄化槽にはメリットはあるのでしょうか。

「浄化槽ってメリットはあるの?」と聞いたとき、ほとんどの方は「そんなものないよ。」と答えるようですね。

浄化槽のメリットを強いてあげれば、次くらいではないでしょうか。

 

下水道の使用料がかからない。

下水道の使用料は、使った水道の使用量に応じて決まってきます。

水道を多く使う方にとっては、下水道の使用料は高くつきますので、浄化槽のほうがお得感があります。

また、下水道を利用しないので、最初に納める受益者負担金がかかりません。

環境に貢献できている。

家庭から出た汚水を自宅の浄化槽できれいに処理して流しているので、環境に貢献できている。

【まとめ】

浄化槽のデメリット、メリットをみてきましたが、いかがでしたでしょうか。

気に入った土地が見つかったけど、浄化槽地域である。

あるいは、気に入った中古物件が浄化槽で決めかねている。

そういった場合は、大いに悩むものです。

我が家も気に入った土地に下水道が通っておらず、最終的に浄化槽に決めましたが、今でもいろいろと不満はあります。

しかし、気に入った土地をとるか、気に入ってはいないんだけど下水道が通っている土地をとるか、選択を迫られたときは、浄化槽でも気に入った土地を取りました。

浄化槽はメンテナンス代も高い、刺激物を流さないようにするなどいろいろと気を使って、デメリットも多いんですが、うまく付き合っていくしかないのではないでしょうか。

不動産は、一生の買い物ですので、少しでも参考になれば、幸いです。

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